著書・学会発表について
院長 高橋 浩 Hiroshi Takahashi
1. 著書,学術論文等の名称
Dental Treatment for the Mentally Handicapped Patients at Saitama Prefectural Rehabilitation Center
発行所,発表雑誌
16th Asian Conference on Mental Retardation 806-815
概要
埼玉県総合リハビリテーションセンター歯科診療部の43パーセントが、精神遅滞患者であり、全身管理が必要な患者も少なくない。患者に応じて歯科治療トレーニング、吸入鎮静法、静脈内鎮静法、全身麻酔を用いて段階的に歯科治療を行っている。
発表発行:2008年8月21日
2. 著書,学術論文等の名称
フュノチアジン系向精神薬患者の周術期管理
発行所,発表雑誌
第18回日本障害者歯科学会学術大会
概要
フェノチアジン系向精神薬服用患者は全身麻酔時に重篤な血圧低下および突然死の危険性があるために術前に投与を中止、もしくは他材への変更する場合がある。周術期患者の向精神薬の血中濃度と状態経過との関連を検討した。
発表発行:2001年12月7日
3. 著書,学術論文等の名称
SHERIDAN<TM> SPIRAL-FLEX 気管内チューブを応用した経鼻エアウェイ
発行所,発表雑誌
日本歯科麻酔学会雑誌1998,26(3),428-431
概要
経鼻気管内挿管チューブを利用した後鼻孔止血法を兼ねた経鼻エアウェイ方法を考察し臨床応用した。この経鼻エアウェイは止血法を兼ね、さらに咽頭部の吸引路としても機能した。
発表発行:1998年7月15日
4. 著書,学術論文等の名称
術中・術後に昇圧困難な低血圧を生じた症例
発行所,発表雑誌
第15回関東臨床歯科麻酔懇話会
概要
72歳口腔底腫瘍患者の術中、術後に昇圧困難な低血圧症例を経験した。術前よりβブロッカーを長期内服によるカテコールアミン感受性の低下、加齢によるカテコールアミンのダウンレギュレーション、血管弾性の低下によって生じたものと考えられる。
発表発行:1998年6月20日
5. 著書,学術論文等の名称
高齢者歯科外来患者の循環系合併疾患に関する統計学的検討
発行所,発表雑誌
第15回関東臨床歯科麻酔懇話会
概要
東京医科歯科大学歯学部高齢者歯科学講座外来患者の循環器系合併疾患を統計学的検討を行った。
発表発行:1995年6月24日
メディア掲載情報
院長の高橋浩が「杉村太蔵の情熱先生TV」に出演しました。歯を残すことの大切さを語っています。ぜひご覧ください。
患者さんへ
ヒロ横浜デンタルはまず、二度と虫歯や歯周病にならないように予防処置を行います。
そして天然の歯を根管治療により可能な限り残します。それでも歯を残せない場合は、部分的に矯正を行い失った部分を補います。もしくは、親知らずを移植し、失った部分を補います。
それでも補いきれない場合にのみインプラントの治療を行います。
他院で抜歯が必要と言われた方が、ヒロ横浜デンタルでは約75パーセントの歯が残せる歯でした。
是非抜歯する前にご当院の門を叩いてください。
私たちは一本でも多くの歯を残し、皆様が健康な歯で一生おいしいものを食べられるようにお手伝いさせて頂きたいと思います。
医学は日進月歩を続けております。常にEBMに基づき、チーム医療で常に技術向上に努めていきます。
一生皆さんが自分の歯で食べていけるように、予防して、歯を保存していくことが願いです。
皆さんの力になれればと思っています。
理想は、虫歯がなくなって、自分の歯が全て残っている状態です。でも現状はそんなに簡単ではありません。
もしも、抜歯しなくてはいけない、根の治療をしなくてはいけない、という状況に置かれた際には、歯や神経を抜いてしまう前に、もう一度治療方法を考え直してください。
歯科治療は日々進んでいますので、さまざまな意見を聞いて慎重に検討すべきです。
現在、2ヶ月ほど先まで予約が詰まっている状態ですが、緊急性の高い方は、優先的に受け入れていますので、ご相談いただければと思います。
歯科医師を目指した理由
「使えるものは使い、残せるものは残す」
私は物を直すのが好きなんです。
新品の物をすぐに与える家ではなかったので、子どもの頃から、自転車や機械など、壊れた物を自分で直して使っていました。
そこで学んだのは、お金を使わず頭を使うこと。
それが医師をめざしたルーツかもしれません。
他にも修理する分野の職業はいろいろありましたが「歯科医師なら人の役に立てるかな」と選択しました。
今までいろいろなものを壊してきたので、歯科医師の仕事においても、どのくらいの力まで歯は耐えられるのか、この方向だと被せ物がうまくとれるとか、こうやればキレイにできるというイメージはパっと浮かびます。
機械や物なら直らなくても新しい物をお金で買えば済みますが、人間の体だとそうはいきません。
今ある歯や神経を極限まで残すために、どう治療を組み立てていくかを考えるのは面白いです。
使える物は使い、残せるものは残すという考えは歯科医師になってからずっと変わっていません。
印象に残っている患者さん
他の歯科医院で、全部抜歯して総義歯にすることを勧められていた50代の女性がいました。
考え方はさまざまですが、患者さんご本人が自分の歯を残したいと強く望まれていて、状態を見てみて、私なら抜歯しなくても大丈夫と判断しました。
治療には3年ほどかかりましたが、結局抜いたのは1本だけ。残せないと言われていた歯が残せたと、大変喜ばれました。
紹介を受けて来られても、診断して歯を残せない場合には、状況に応じてインプラントをお勧めすることもあります。
その際も、検査とカウンセリングを重ねて、治療方針と成功率をご提示します。
他の先生の意見も大事だと思うので、セカンド・オピニオンも得ていただき、患者さんの意志で選択をお願いしています。
また、歯科医院では患者さんは治療中に何をされているかが見えないので、治療後にはマイクロスコープの画像をお見せし、「今日はこうやって治療をしました。もしかすると夜に痛むかもしれません」など、細かく説明して不安を持ち帰ることのないように努めています。
今後の展望について
マイクロエンド治療の技術を伝えていきたい
後継者を育てていきたいです。
マイクロエンドは難しい治療なので、トレーニングが必要になります。現在、歯科医師を受け入れて、技術を伝えているところです。
どの歯科医師でも簡単にできるようになり、普及していけば、歯も神経ももっと残せるようになっていくだろうし、歯科界にもいいと思います。
僕ひとりでは助けられる人は限られていますので……。
15年後には、インプラントのように誰もが知る治療になるはずです。
実は、マイクロエンド治療は、歯科医師にとってもいいことだらけ。目は疲れないし、老眼になっても、機械が拡大や補正してくれるので問題ありません。慣れてくれば短時間で精度の高い治療ができ、精神的ストレスもないです。
アメリカでは根の治療をする専門医は、マイクロスコープの使用が必須で、私はアメリカの基準で学び、そのルールに従っています。
例えば、ラバーダムという覆い布をかけること。
これは、治療中に歯にまわりから菌が入らないようにするためのものですが、これをかけないと治療の成功率はガクンと下がってします。
今後も、新しい治療情報は吸収していきますが、すぐには飛びつきません。新しい材料には危険もありますので、信頼性のあるものを慎重に選び取り入れていきます。
最新のものを学びつつ、歴史のあるものを尊重しつつ、前進していきたいです。