こんにちは。
ヒロ横浜デンタル理事長の高橋です。
虫歯が進行して神経の治療が必要になったり、
歯の根に膿が溜まってしまった場合に行われる「根管治療」。
多くの患者さんが不安に感じるのが「痛み」ではないでしょうか。
今回は、根管治療における痛みの原因や対処法、
そして専門医による精密根管治療との違いについて詳しくご紹介します。
痛みを感じる場面は大きく分けて「治療中」と「治療後」に分かれます。
<治療中の痛み>
• 麻酔の注射時の痛み
治療では麻酔を行うのが一般的ですが、麻酔の針を刺す際に痛みを感じることがあります。
• 麻酔の効き具合による痛み
麻酔が十分に効いていない場合、治療中に痛みを感じることも。
痛みを感じたら我慢せず、歯科医師に伝えて追加麻酔をお願いしましょう。
• 器具による刺激
根管内を掃除する際に使用する「ファイル」という器具が、
根の先端や周囲の骨・組織に触れると痛みが出ることがあります。
※痛みが強い場合には、鎮痛処置や麻酔の種類を変えるなどの対応が可能な場合もあります。
通院先のクリニックに相談してみましょう。
<治療後の痛み>
• 治療後の刺激による痛み
根管内は塩素系薬剤などで洗浄・消毒されるため、刺激によって痛みが出ることがあります。
• 痛みのピークと持続時間
治療後48〜72時間が痛みのピークで、ほとんどの場合は2〜3日で治まります。
もともと痛みがあった方は、治療後も痛みが出やすい傾向があります。
• 対処法
鎮痛剤や抗生物質が処方されることが多いので、指示された期間はしっかり服用しましょう。
痛みが長引く場合は、追加の処置が必要なこともあるため、主治医に相談してください。
また、専門医による自由診療の根管治療では、痛みを軽減するためのさまざまな工夫がされています。
<麻酔の工夫>
• 表面麻酔の使用
麻酔の針を刺す前に表面麻酔を行い、刺す瞬間の痛みを軽減。
• 電動注射器「アネジェクトⅡ」
コンピューター制御で薬剤をゆっくり注入するため、痛みをほとんど感じません。
注入中にはメロディーが流れ、リラックス効果も。
• 麻酔液の温度管理
麻酔液を37℃に温めてから注入することで、痛みをさらに軽減しています。
<マイクロスコープの使用>
• 高倍率で患部を確認
医療用顕微鏡「マイクロスコープ」を使うことで、細部まで確認しながら治療が可能。
器具が周囲の組織に当たる回数が減り、痛みも軽減されます。
※ただし、マイクロスコープを導入しているクリニックは全体の10%未満と限られています。
そして治療時間や通院回数も違いがあります。
一般歯科では保険診療の制約があるため、1回の治療時間は30分前後が一般的。通院回数も多くなりがちです。
一方、専門医では自由診療のため、1回の治療時間を1時間〜1時間半確保でき、通院回数も2〜4回程度で済むことがほとんどです。
通院回数が少ないことで、麻酔の回数も減り、痛みを感じる機会も少なくなります。
また、「また歯医者か…」という心理的な負担も軽減されます。
痛みが苦手、不安という方にとって、今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
「一本でも多く歯を残したい」「根管治療で失敗したくない」とお考えの方は、
ぜひ当院のHPやLINEからお気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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